■全ての悩みは対人関係-嫌われる勇気-1


こんにちは。rikishinです。
「全ての悩みは対人関係」について書いていこうと思います。
そもそもこの言葉は、アドラー心理学についてのベストセラー、
「嫌われる勇気から来ております。
自分の人生・キャリアに多大なる影響を与えてくれた本著の内容や実体験・自分なりの考え方も交えながら、ご覧いただいている皆様の「人生がラクになる方法」をお伝え致します。

あなたの悩みの原因

突然ですがあなたの悩みとはなんですか?
ショッピングをしている時-どっちを買えばいいのか・・・
デートの時-どこで待ち合わせをしようか・・・どこでディナーをしようか・・・
家族が引きこもりで・・・ご近所付き合いが大変・・・友達とケンカした・・・同僚とウマが合わない・・・上司からの指摘がひどい・・・など、色んな悩みを抱えて自分を傷つけたり、自分で命を絶ったり、自分を抑え込んでいる方々が数多くいらっしゃいます。
そのような悩みをどうやったら解決出来るのでしょうか?
“全ての悩みは対人関係の中にある”とアドラー心理学では考えられております。
一例を挙げると、ある人が「このスーツ、どっちを買おうか・・・」と悩んでいるとします。
一見すると対人関係とは関係なさそうですが、それすら「このスーツを着たら、周りから金持ちに見られるかもしれない」「ただ、こっちのスーツの方が異性からはモテそうだ」など、最終的な目的は「周りからどう見られるか?」という、対人関係の悩みになっているということです。
今までの悩みや現在の悩みを思い返してみて下さい。元を辿れば全て対人関係の悩みになっているのではないでしょうか?

悩みが0になることはない

「だったらずっと一人で生きていく!!」
という声が聞こえてきそうですが、そのようなことが本当に可能なのでしょうか?
ひと昔前にTVで観た、25年間無人島で暮らしていた「西表島のターザン」こと長崎真砂弓さんですら、TVの影響で、現在は島から出ていかなければいけなくなり、お姉様から月1万円だけ頂きながら生活されているそうです(参考資料:25年間無人島で暮らしてる「全裸おじさん」!孤独の中で究めた人生哲学とは…?)
色々な本にも記載がありますが、元々人間は狩猟民族時代から、他人と協力しあって来た動物です。各コミュニティで生きていく為に食料を分け与え、一見勝てそうにもない大きなマンモスなども、知能で武器を作り、人数で倒して来た歴史があります。
身体の大きいマンモスは氷河期を乗り越えることが出来なかったのに対して、人間は協力して、衣類を作り、火をおこすことで段を取り、氷河期を乗り越えてきました。
文明の発達した現代人でもそれは同じです。ずっと家で引きこもっていたとしても、食事が必要です。Uber Eatsで頼めば家に居ながらにして食事を楽しむことが出来ますがそれを届けてくれるのは自分じゃない誰かです。もっと辿れば、その食材を作って頂いている農家の方々や、頼む際に使用したスマホも自分じゃない誰かが作ってくれたものなのです。
要するに、どれだけ一人で生きようと決めたとしても、人間は誰しも「自分以外の誰かと協力し合いながら生きているということです。
・・・ということは、全ての悩みが対人関係の上にある以上、どうしても悩みを0にすることは出来ないのです。

悩みを糧にし、人生をラクにする

2.でお話しした、「誰しも自分以外の誰かと協力し合いながら生きている」という状態のことをアドラー心理学では「共同体感覚」と呼んでいるそうです。(この共同体感覚などについては別記事でご紹介致します。)
僕が尊敬するYouTuberの一人、「鴨頭 嘉人(かもがしら よしひと)」さんも仰られてましたが、人間の成長とは筋トレと同じで
「違和感の先にしか成長はない」
のです。
誰にでも悩みはあり、ツライことも起こります。それを後々の糧にする為に「成長痛」と考えるか、ツライことを理由に「トラウマ」を作り出し、ずっと過去に縛られてやりたいことを出来ずに生き続けるかはあなた次第です。
ツライことから逃げ出して、別の道を行く人を否定する気はありません。会社や学校などの小さなコミュニティで見るのではなく、そこを出ても市町村・都道府県・国・アジア・地球とコミュニティは無数にあります。必ずどこかにあなたを受け入れてくれる所があります。
ただ、過去に囚われ、トラウマを「やらない理由」や「出来ない理由」にしている内はあなた自身、何も成長することはないでしょう。いつか「一歩を踏み出す勇気」が必要になります。
その一歩をどこで踏み出すかもあなた次第です。「悩みは全て成長痛」です。

その上で、最も重要で、且つもっとも難しいことですが、あなたが思い悩んだ時、
「他人を変えよう」としていないですか?
他人を変えようとしても変わらなかった時にイライラするだけで、あなた自身にはデメリットの方が多いです。
他人を変えようとする前に自分の話し方、表情、提案の仕方を変えましょう。それで変わるか変わらないかは相手次第です。
これを「課題の分離」と言い、「嫌われる勇気」の中では以下のような表現をされています。

「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない。」

要するに、連絡もせず遅刻して来るAさんに遅刻のデメリットを説くことは出来るが、実際に早起きするかしないかはAさん次第です。=あなたに「変えれる範囲」ではないということです。
自分で変えれる範囲は「自分の課題」自分で変えれない範囲は「他人の課題」と理解することで、ストレスは激減します。

変わらないAさんにイライラするのではなく、「自分の課題」である、Aさんへのアプローチの仕方を変えてみよう!遅刻を怒るのではなく、「事故に巻き込まれたんじゃないかと心配したよ・・・無事でよかった。みんなも心配してくれていたから、今度からは連絡だけでも入れてくれるかい?」などを試してみるということです。

これからあなたがどうすればいいか

人生をラクにする為に、あなたが取り組むべき行動はたったの3つです。

  1. 今のコミュニティの中で自分の課題と他人の課題を分けてみる。
  2. その上で他人を変えようとするのをやめること。
  3. 目の前の自分の課題に全力で取り組むこと(周りの目は気にしない)

上記3つの行動自体は実にシンプルです。
そんなことでいいの?と思うかもしれませんが、実際にやってみると自分の心の変化を体感出来ると思います。
特に2.は言い換えると「自分が変われば相手が変わる」というシンプルな行動です。
自分の心だけではなく、周囲の人々にも変化が現れ始めるのを体感した時、今までの複雑に見えていたあなたの人生が、実はものすごくシンプルであることに気付くと思います。
シンプルに見えれば、悩みを成長痛ととらえることも難しくありません。
是非、今すぐ実践し、体験してみて下さい。
ここから先は「あなたの課題」です。

最後に

僕の人生に本当に大きな影響を与えてくれた本の一つである「嫌われる勇気」ですが、正直読書にハマり始めた当時の僕は、「名前が過激すぎて読む気がしないし、そもそもどっちかと言えば嫌われたくないし!」と思い、敬遠しておりました(笑)
たまたま観たYouTubeのnewspicksチャンネル内で堀江貴文さんが「もっと早くに読んでいれば、もっと早く成功出来ていたはずだ」と仰っていたのをきっかけに読むことにしました。
実際に読んでみると過激な題名通り、劇薬の哲学なのにも関わらず、全く正反対の考えを持つ青年とアドラー心理学を実践し続けている哲人との対話形式で話が展開していくため、
あまり読書が得意じゃない・・・という方にも読みやすく、何より青年の主張が読者である僕らの心情を代弁してくれており、僕らの疑問を哲人に答えてもらっているような不思議な感覚になります。
僕がアドラー心理学を劇薬の哲学と言ったのは、僕のようにハマる人には人生のバイブルの一つとなり、妻のように全くハマらない人にはハマらないという方もいらっしゃるのでそう呼ばせていただきました(笑)
以前の僕のように、リアルタイムで悩んでいるあなたにもこの本が助けになれれば幸いです。